茎わかめコラム

ワカメってどんな生き物なの?「茎わかめ」のキホンを知ろう!

2017.05.08

みなさんは、茎わかめを食べたことがありますか?

「茎わかめ」の原料である茎ワカメは、ワカメの芯の部分のことです。当社ではそれをカットして味付けし、おやつやおつまみとして手軽に食べることができるように加工しています。

ワカメと言えば、私たちの食卓におなじみのお味噌汁に使われる身近な具材のひとつですが、自然界における生物として考えた場合、どのようなものなのでしょうか?

まず、植物にはいろいろな分類方法がありますが、ワカメは植物のなかでコンブ科に属しています。つまり、コンブの仲間ということですね。

ワカメは国内では全域といってもいいほど、広い範囲に生息しています(北海道の稚内から九州南端までの日本海沿岸、室蘭以南の太平洋沿岸、瀬戸内海*1など)。

波の強い外海か穏やかな内湾かを問わず分布し、また生育する海の深さも、比較的広い範囲となっています。
日本は海に囲まれていることもあり、ワカメが手に入らない地域はないというほど、日本人とワカメは身近な関係です。
しかし海外では、ロシア沿海州南部から朝鮮半島にかけてのアジア地域の一部や、オーストラリア・ニュージーランド・フランスなど、世界のほんの一部でしか生育は確認されていないとのことです。そして、それを食べることはほとんどありません。
私たちには信じられないようなことですが、世界中にはワカメを知らない人たちがたくさんいるのかもしれませんね。

ワカメには、大きく分けて南方型の【ワカメ】と、北方型の【ナンブワカメ】の2種類に分類されています。
比較すると、【ワカメ】は小型で茎が短く、葉の切れ込みが浅くなっています。【ナンブワカメ】の方が、茎が長く葉の切れ込みが深いのが画像からもわかります。

そして、ワカメは1年間という短い期間のうちにその一生を終える海藻【一年生海藻】です。たとえば三陸ワカメの採れる東北地方では、9、10月頃に幼芽が出始め、翌年の3月から7月頃にかけて成長し、7、8月に枯れて消失します*2。

ワカメの全体像をみると、ご覧のように、大きな葉っぱのような形をしています。
このうち葉っぱの部分が、私たちが普段味噌汁に入れるなどして食べている部分で、中心の茎部分が茎ワカメです。
茎の根元にある厚みのある部分はメカブとして食べられています。

『茎わかめLIFE』では、おやつやおつまみにぴったりの「茎わかめ」についての情報をどんどんお届けしてまいります。どうぞ、ご期待ください!

*1 参考文献2より

〈参考文献/Webサイト〉
1 小原哲二郎「新訂原色食品図鑑」(建帛社)2008年、P246〜247
2 宮城県ホームページ(伝統的漁具漁法 海藻>ワカメの生物学)https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/mtsc/dentokaiso.html

荒木葉子准教授 (新渡戸文化短期大学 准教授/生活学科食品学研究室)

海洋資源の有効利用の観点から、まだ私たちの食卓に供されていない海藻の食品としての利用を試みています。
卒論ではこれらの未利用海藻を料理に応用するだけでなく、様々な形態に加工するための試作検討を行うとともに、風味などに影響を及ぼす海藻のエキス成分に関する実験やアルギン酸のカプセル料理への応用についても行っています。平成22年から東京ガス(株)との共同研究により、エコ・クッキングに関する研究も取り組んでいます。