茎わかめコラム

からだの内側から磨く「腸活」には茎わかめ!?

2018.03.08

ここ数年、朝活、涙活など「〇+活」という言葉が生まれる中で、健康や美容に効果的であるとして腸を活性化していく「腸活」が話題となりました。

ブームになった背景として、便秘や張りなどのおなかの悩みが、女性だけでなく、男性や小さなお子さまも抱える悩みの1つとなっていることが挙げられます。

●そもそも、お通じが悪くなる要因とは?

食生活の乱れ、ライフスタイルの乱れ、ストレス など。身近に起こるこれらの要因によって腸内環境が乱れ、お通じが悪くなってしまいます。

●お通じが悪くなると?

「栄養素の吸収力低下」「老廃物の排出力低下」「有害物質の発生・吸収」が起こりやすくなります。腸は栄養を吸収する他、老廃物の排泄、解毒、ビタミン合成など体にとって大切な働きをしているため、これらを放っておくと身体に毒素が溜まり、便秘や肌のトラブルだけでなく、生活習慣病の原因となることも。

逆に言えば、腸を整えることでお通じが改善、老廃物が排泄でき、体も健康になり、お肌もキレイに!!腸活によって、体の内側から磨かれていきます。

ブームを機に腸活として、運動・ファスティング・酵素ドリンクなど様々な健康法が出てきました。その中でもここでは、腸活における「食べ物」のポイントをご紹介します!

●腸活におススメの食べ物とは?

キーワードは、"食物繊維"

腸を整えるのに食物繊維が良いと聞いたことのある方も多いと思いますが、自分の腸に合わせて食物繊維を摂ることが必要です。一般的に、野菜に食物繊維が多く含まれているというイメージがありますが、実は野菜の食物繊維だけでは腸活には効率的とは言えません。

野菜や穀類に多く含まれるのは、水に溶けにくい「不溶性食物繊維」。これは、胃や腸で水分を吸収して大きく膨らみ、腸を刺激して腸のぜんどう運動を活発にし、便通を促進する働きがあります。食事量が少なく、便が出にくい方、また腹筋などが弱く、便を押し出す力が弱い人には必要な食物繊維です。

ただ、腸内環境を整えるという面では、水に溶ける「水溶性食物繊維」が必要です。なぜなら水溶性食物繊維は、腸内の善玉菌のエサとなり、善玉菌を増やす働きをします。現代人の多くは肉食などの影響で悪玉菌が増え、腸内環境が乱れ腸のトラブルを抱えている方が増えています。

善玉菌のエサとなる水溶性食物繊維を多く含むのが、海藻類や果物など。海藻の中でも「茎わかめ」は、葉わかめやめかぶの約2倍、もずくの約3倍の食物繊維を含みます。もちろん、海藻や果物を摂るだけでも良いですが、水溶性食物繊維をヨーグルトや発酵食品などの善玉菌と合わせてとることもおすすめです。

●おすすめの食べ方は?

【朝】ヨーグルトにフルーツをプラス
【昼】ランチに海草サラダをプラス
【間食】茎わかめ(+チーズ)
【夜】お味噌汁にわかめをたっぷり

そして、食事の際に忘れてはいけないのが、水分補給。水溶性食物繊維は、体内の水分を吸収するため、いつもより水分をこまめにとるように意識することも大切です。

腸内環境は1日で変化するものではありません。1度に沢山食べるのではなく、少しずつでも毎食取り入れて、からだの内側から磨いていきましょう!

平林沙織 (管理栄養士、美腸プランナー)

美腸協会にて腸マッサージを学び資格取得。社員食堂や大手アスリート向けサプリメント会社での勤務を経て、現在、働いている方から子育て中のママさん、また学生に向けてフリーで講演会などを行う。