《簡単に本格派》茎わかめのパスタとピザ
2017.10.31今回は、日本調理科学会で研究発表を行った茎わかめのパスタとピザをご紹介します。茎ワカメというと和食のイメージが強いと思いますが、オリーブオイルの香りが漂うイタリア料理にも合うことが分かりました。今回は、新渡戸文化短期大学の学生の皆さんにパスタ試作後の官能評価も行いましたので、その内容も簡単にご報告します。
(1)コクまろやか【茎わかめのパスタ】(レシピ考案者:新渡戸文化短期大学 食品学研究室 大西 輝)バターと塩味をベースにした、茎わかめの歯ごたえを楽しむパスタです。パスタを茹でたら、その後はフライパンに順番に具材を加えて麺とソースを絡めるだけという、シンプルな工程で出来上がり!
(2)生地から作る【本格茎わかめのピザ】(レシピ考案者:新渡戸文化短期大学 食品学研究室 大西 輝)ピザ生地の自然な甘さと、チーズ・茎わかめの風味が合わさり、優しい味を楽しめるピザです。お好みでトッピングの茎ワカメの量を増やしてみてもいいかもしれません。生地作りの時間がないときは、フライパンなどですぐ焼ける市販のピザ粉を使ってもいいですね♪
今回、茎ワカメパスタの味をできるだけ客観的に観察するために、小松菜で同様のパスタを作って茎ワカメパスタと比較し、新渡戸文化短期大学の学生10名を対象として、香り・味・色・コクについてどちらが好ましいと感じるかについての調査を行いました。
その結果、コクについては、特に茎ワカメパスタのほうが有意という結果がでました。この要因としては、渇藻類特有のアルギン酸などの水溶性食物繊維による保水性や、乳化性効果によるものだと考えられます。
この他の感想のコメントとしては、「小松菜パスタの方が、茎ワカメパスタよりも色合いが明るく発色が綺麗だった」「小松菜パスタは苦味を感じてあっさりしていたが、茎ワカメパスタは味の深みを楽しむことができた」「茎ワカメパスタには、小松菜パスタにはない歯ごたえがあった」という報告がありました。
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