茎わかめで集中力アップ
2018.08.31連日の暑さでなんだかぼんやりすることありませんか?
この暑さの中でも働く方々は会議やプレゼンがあったり、学生も夏休みとはいえ、試合や宿題があったり、集中しなくてはいけない時がありますよね。
ぼんやりとした頭をシャキッと目覚めさせるのに、茎わかめが効果的ということをご存じでしょうか。
●脳の刺激に茎わかめ?
茎わかめがなぜ頭をシャキッとさせるのか。それは茎わかめの食感にあります。
他の海草に比べて歯応えのある茎わかめは、必然的に噛む回数が増えます。この、"噛む"という行為が脳への刺激に繋がります。
人は噛むときに咬筋(こうきん)という顔の筋肉を使います。この咬筋を使うことで、三叉神経が活発化し、記憶に関係をしている前頭前野や海馬が刺激されます。前頭前野は、人間だけが持つ知的領域で、物事の判断力や、集中力、コミュニケーション力を担っています。
海馬は記憶形成に関わっています。海馬に送られることで短期記憶として保存され、その後、大脳に送られることで長期記憶に繋がります。そのため、噛むことを増やすと記憶力がアップしやすくなります。また脳への血流が上がることで脳に酸素が送り届けられるため、眠気を抑える効果も期待できます。
●噛むときのリズムも脳に良い?
噛むことは、脳への血流を上げるだけでなく、単純作業の繰り返しで、一定のリズム運動にもなります。
一定のリズムを刻むことで意識の散漫を防ぎ、集中力アップに繋がり、また、ストレス発散の効果が期待されます。
●噛むことの様々なメリットとは?
噛むことは集中力を上げるだけでなく、様々なメリットを生み出します。
あごの骨が丈夫になり、歯並びがよくなる/食べ物を良く噛むことで消化しやすくなり、胃腸の負担が減鵜る/噛んで食べることで満腹中枢が刺激され、暴食を防ぐ/唾液の分泌が多くなることで、虫歯や歯周病の予防に繋がる
普段の食事からよく噛むことを心がけ、頭をシャキッとさせたいとき、集中力を発揮したいとき、栄養のプラスαにもなる茎わかめを良く噛んで食べることをおすすめします。
平林沙織 (管理栄養士、美腸プランナー)
美腸協会にて腸マッサージを学び資格取得。社員食堂や大手アスリート向けサプリメント会社での勤務を経て、現在、働いている方から子育て中のママさん、また学生に向けてフリーで講演会などを行う。