茎わかめコラム

茎わかめと一緒に摂りたいおすすめの油

2018.06.11

1日の気温差が激しく、風邪など体調を崩す方も増える時期。この時期はうっかり日焼けにも気を付けたいですね。

体の免疫力アップにも美肌対策にも「腸を活性化」させることが重要。「茎わかめ」は腸内の善玉菌のえさとなるため、おすすめの食べ物であることをお伝えしてきました。

今回はこの茎わかめの効果を更に高めてくれる、食事にプラスして頂きたい""をご紹介します。

●油が細胞を整える?

"油"と聞くと、"太る"  "美容の敵"など、ネガティブなイメージを持たれる方も多いと思います。しかし、実は私たちの体を構成するのに"油"は必要不可欠で、摂り方によっては私たちの体を整えてくれるのです。

私たちの体は60兆個の細胞からできており、細胞の膜を構成しているのが""です。油を摂ることで皮膚や髪の毛だけでなく、腸を含めた内蔵などの細胞も作られ、日々修復されていきます。

細胞を整えるための油の取り方とは?

少し専門用語を使いますが、油には、体の中では構成されず食事から摂る必要がある「必須脂肪酸」と呼ばれるものがあり、その中でも「オメガ6」と「オメガ3」という全く性質の違う2種類の油が存在します。

「オメガ6」は炎症を促進させる働きを持ち、「オメガ3」は炎症を抑える働きがあります。

炎症を促進させるなら「オメガ6」は摂らない方がよいのでは、と思う方もいらっしゃると思いますが、実は、細胞の膜を作るには「オメガ6」と「オメガ3」がどちらも必要なのです。割合としては「オメガ6」"4"に対して、「オメガ3」"1"の割合で摂ることがおすすめです。

●良い油は体をキレイにする?

炎症を抑える働きのある「オメガ3」はどのようなものに含まれているか。有名なものだとお魚の油です。EPADHAとも呼ばれています。お魚を食べると頭がよくなると言うことを聞いたことがあるかもしれませんが、良い油をとることで脳の細胞も作られるので頭が良くなると言われています。

ただ、なかなかお魚を食べる機会がない方、また料理が面倒という方におすすめなのが、亜麻仁(あまに)油です。亜麻仁油は、ここ数年スーパーなどでも見かけるようになりましたが、「オメガ3」を手軽に摂ることができるおすすめのアイテムです。

亜麻仁油を摂ることで、腸の細胞も肌の細胞も作られます。細胞から腸を整え、茎わかめを食べることで善玉菌を増やし、お通じ改善など腸の活性化とともに免疫力アップ、肌のターンオーバーの活性化を図っていきましょう。

●亜麻仁油のおすすめの取り方とは?

亜麻仁油は熱に弱いという性質があり、炒めたり揚げたりする加熱調理には向いていません。そのため、サラダドレッシングなど料理の仕上げにかけることをオススメします。

*茎わかめ+亜麻仁油+胡麻*善玉菌のエサとなる茎わかめと、細胞を整える亜麻仁油の最強コンビ。このまま食べても、レタスなどの野菜に乗せてもGOOD。茎わかめは胡麻の風味もよく合うためおすすめ♪

*亜麻仁油+オリーブ油+酢でドレッシング*亜麻仁油には少しクセがあるため、オリーブ油を合わせるとクセが抑えられます。オイルにお好みのお酢(穀物酢、バルサミコ酢、赤ワインビネガーなど)を混ぜると、簡単にドレッシングが完成。茎わかめをサラダ感覚でお召し上がりいただけます。

どうしても、飽和脂肪酸やオメガ6などの油に偏りがちな現代の食事。意識的に良質な「オメガ3」の油を取り入れて、体の内側からキレイを目指しましょう!

平林沙織 (管理栄養士、美腸プランナー)

美腸協会にて腸マッサージを学び資格取得。社員食堂や大手アスリート向けサプリメント会社での勤務を経て、現在、働いている方から子育て中のママさん、また学生に向けてフリーで講演会などを行う。