茎わかめコラム

インフルエンザに負けない体づくり!免疫力UPに茎わかめ

2018.10.11

毎年寒くなると流行り始めるのが、インフルエンザ。重症化を防ぐ為に予防接種を受ける方もいると思いますが、流行し始める冬までに感染症にかからない体をつくっていきませんか?

そもそも免疫力は加齢とともに低下していき、40代ではピーク時の約半分にもなると言われています。加齢は止められませんが、下降していく免疫力を補う方法に“食”があります。その“食”の中でも免疫力を高める栄養素を多く含むのが「茎わかめ」です。

●茎わかめのネバネバがウイルスと戦う?

茎わかめの特徴でもあるネバネバとしたぬめり。このネバネバは「フコイダン」と呼ばれます。

フコイダンはNK細胞を活性化させます。NK細胞とは、ナチュラルキラー細胞と呼ばれるリンパ球の一種で、細胞の悪性化や、ウイルス感染を防ぎ攻撃してくれます。

免疫力向上のほか、血圧の安定作用、血糖値の上昇抑制、ピロリ菌の除去、肝機能の改善などの効果も期待されています。このフコイダンは、茎わかめのほかに、わかめやもずくなどの海藻類に含まれています。

●茎わかめで免疫細胞を整える?

フコイダンによって活性化するNK細胞をはじめ、免疫力を上げるために欠かせない免疫細胞の67割が腸に存在しています。そのため、腸を整えることで免疫細胞は活性化し、免疫力UPに繋がります。

腸内環境を整えるためには、お部屋のお掃除と一緒で、腸の中に不要なものをため込まないことが大切です。通常、人は排泄することで腸の中に不要なものをため込まないようにしていますが、食の欧米化やストレス社会によって便秘の方が増えてきています。

上手に排泄するために必要な栄養素の1つとして、水溶性食物繊維があります。水溶性食物繊維は腸の中でドロドロの状態となり、便を押し出すだけでなく、善玉菌を増やし腸内細菌のバランスを整えたり、コレステロールなどの脂質を吸着し排泄を促したりします。

茎わかめには水溶性食物繊維が多く含まれているため、こまめに茎わかめを取り入れることで排泄を促し、腸内をきれいに保つことが出来ます。

●涼しくなっても水分補給?

免疫を高めるための栄養として茎わかめは大切ですが、茎わかめと一緒に水分を摂ることも大切です。

涼しくなるとつい水分補給を忘れがちになりますが、水分が不足すると便がかたくなり、便秘の原因となります。また、茎わかめに含まれる食物繊維もたっぷりの水分があることで、より効果を発揮します。

朝、目覚めにコップ1杯、ぬるめの水を飲むと腸も刺激され免疫細胞への刺激ともなるのでおススメです。

インフルエンザだけでなく、涼しくなると様々な感染症が流行り始めます。感染する前に、また感染してもすぐに回復するためにも、茎わかめを食べ、免疫力を高めて強い体をつくっていきましょう!

平林沙織 (管理栄養士、美腸プランナー)

美腸協会にて腸マッサージを学び資格取得。社員食堂や大手アスリート向けサプリメント会社での勤務を経て、現在、働いている方から子育て中のママさん、また学生に向けてフリーで講演会などを行う。